車の塗装の仕組みをわかりやすく

車の塗装の仕組みをわかりやすく

更新日:2023/01/19

いつもプロコをご利用頂き誠にありがとうございます。

皆さんは、車の塗装がどのような手順で施工されているのかご存知ですか?

この記事を読むことで、車の塗装がどのように施工されているかを覚えることができ、ご自身の愛車の美観維持の知識を増やすことに繋がります。

今回は塗装の種類ではなく、塗装の仕組みの解説記事となります。

それでは、意外と知られていない車の塗装の仕組みについて詳しくご説明していきたいと思います!

車の塗装の仕組み 

車の塗装の仕組みをわかりやすく

私達はカーコーティングを施工する際、クリアと呼ばれる塗装表面にある層の状態をチェックしながら作業を進めていきます。

そんな塗装表面(クリア)の状態を確認するためには、数層に分けられた車の塗装の仕組みを知る必要があります。

新車時の車がどのような手順で塗装されるかご存知ない方の為に、基本的な車の塗装手順について簡単に説明をさせて頂きます。

電着塗装

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プライマー・サフェイサー塗装

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ペイント塗装

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クリア塗装

聞き慣れない言葉もあるかと思いますが、車の塗装は主に以上のような順番で進みます。

それでは、各工程について詳しく解説していきます!

電着塗装

電着塗装

 

電着塗装は、大手メーカーの製造工場で行われますので、一般的にその作業が通り沿いの板金塗装店などで行われることはありません。

科学的に説明すると、車ボディの素材である鉄板は電気を帯びることが出来るので、プラスの電荷を持たせたまま、マイナス電荷の塗料が入ったプールに漬け込むことで互いが接着し合う、、

と言ったことなのですが、わかりやすくチーズフォンデュ的な視点から簡潔にご説明すると、チーズ(塗料プール)に具材(車のボディ)をどっぷり漬けるように塗装します。

そこに科学的な要素が加わって、より強固に塗料と鉄板を密着させるのが「電着塗装」と呼ばれる塗装段階になります。

プライマー・サフェイサー

プライマー・サフェイサー

 

電着塗装の次のステップは、プラサフ(プライマー・サフェイサー)と呼ばれる主に灰色の塗料を素地の鉄板に塗装する作業になります。

上の写真は仲間の板金屋さんから頂いた写真で、オールペン前の写真ではない為、プラサフは全体ではなく所々灰色の箇所のみになりますが、そちらがプラサフを塗った部分になります。

このプラサフは、カラーペイントと下地(鉄板との密着を 向上させるプライマーと、塗装面の小さな隙間を埋めてペイントの発色を向上させるサフェイサー、双方の役割を果たす塗料です。

下地の鉄板が見えなくなるまで、状況に応じて重ね塗りをして乾燥させます。下塗り、中塗りと表現される場合もあります。

次に、耐水ペーパーに水をつけ、塗装後に付着するスプレーダスト(チップ)を塗装面が平らになるまで手作業にて研磨します。

まず、ここまでがサフェイサー作業です。次は車の色に合わせたペイント作業に入ります。

ペイント

ペイント

 

上記のプラサフ工程が終了したら、車のカラーに合わせた塗料を塗装していきます。

一度に厚く塗ったりせず、少しずつ乾燥させながら最低でも5~6回に分け、丁寧に塗り重ねを行なっていきます。

ここで初めて、灰色のサフェイサーで塗られていた車に色が入ります。緑なら緑、赤なら赤、と個性やデザインが発揮される作業工程です。

また、ペイントに使用される塗料には種類があり、「ソリッド」「マイカ」「 パール」「 メタリック」「 マジョーラ」が主な塗料です。

それぞれの特徴については、こちらにわかりやすくまとめた記事がありますので、お読み頂ければと思います。

次はいよいよ、研磨作業時に要チェックのクリア剤の塗布段階になります。

クリア剤

クリア剤

 

プラサフ→ペイントの作業を経て、いよいよ塗装の最終工程であるクリア剤の塗布です。

クリア剤は塗装面の発色、艶、光沢を高める透明な塗料です。

太陽光等の紫外線からペイントの色を守る役割も果たしていて、ペイントの工程で塗装した塗料の上から、薄めに4~5回程度に分けて塗装していきます。

その後、時間をかけて乾燥させ、車の塗装は完成となります。

また、クリア材の種類には「フッ素樹脂クリア」「耐スリ傷性クリア 」「ハードコートクリア」「2液型」等があり、それぞれの特性に合わせて使用します。

他にも番外編で「キャンディー」と呼ばれる、色味を少しだけ入れたクリア材もあります。スーパーカーやアメリカ車では、よくキャンディカラーでカスタム塗装しているのを見かけますね。

まとめ

まとめ

 

今回は、車の塗装の仕組みについて焦点を当てた記事になりましたが、少しだけ車の塗装について覚えて頂けたのではないかと思います。

この仕組みを知っていることで、ご自身の愛車の塗装面がどのような状態なのかを判断をする1つの材料になり、美観維持の知識として活用することが出来ます。

塗装の仕組みを応用した、塗装面のチェックについてわかりやすくまとめた記事はこちら

間違いない知識と技術を持った施工店として今後もブログや施工事例、YouTubeでの施工動画等、他のショップには無いような視点で、より濃いものを更新してまいりますので、今後とも是非チェックして頂ければと思います。

今回も長くなりましたが、お読み頂きありがとうございました!

たくさんのお問い合わせ、御来店お待ちしております!!

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